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第82話 目覚めればそこは…

ผู้เขียน: 結城 芙由奈
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-07-08 16:06:22

「どうだ? やはり俺が用意した馬車のおかげで安全にお前を送り届けることが出来ただろう?」

馬車を降りた私にベルナルド王子は腕組みしながら自慢する。

「はい、ありがとうございます」

口先だけのお礼を述べる私。

「それではベルナルド王子、今夜こそしっかり、きっかり婚約解消の話を陛下にして下さいね?」

「う、うむ……」

言いよどむベルナルド王子。

「あ、それなら安心して? 私の方からお父様に話しておいてあげるから」

すっかり打ち解けた様子で私に話しかけてくるテレシア王女。

「おい! 俺を裏切るつもりか!?」

ベルナルド王子がテレシア王女を見る。……裏切る? 一体どういう意味だろう?

「よろしくおねがいします。テレシア王女」

「あ〜、王女なんて言わなくていいから。それにかしこまった言い方もやめてくれる? 私、周囲の人達に自分が王女だって知られたくないのよ。平民魂が染み付いているから、今まで通り接して貰えればそれでいいから」

「あ、はい。それじゃよろしく、テレシア」

「さ、それじゃ行くわよ、ベルナルド王子。早いところ城に帰ってお父様に婚約破棄のことを伝えなくちゃならないのだから」

「だから俺はまだその話を承諾なんかしていないぞ!?」

「ほら、早く帰るわよ!」

テレシアは無理やりベルナルド王子の背中を押して馬車に乗せると振り返った。

「それじゃユリアさん。また明日、学校でね」

「え? ええ……また明日」

するとテレシアはニッコリ笑い、バタンと扉を占めると馬車はガラガラ音を立てて走り去って行った。

「本当に……今日は驚きの連続だったわ」

まさかベルナルド王子とテレシアが腹違いの兄妹だったなんて。

「……屋敷に入りましょう」

ポツリと呟き、扉を開けた――

****

 19時――

 今夜は父と2人だけの食事だった。

「あの……お父様」

「何だ?」

ナイフを動かしながら父が返事をする。

「お兄様方はどうされたのですか? 姿が見えませんけど」

「あの2人ならもう帰ったぞ」

「え!? 帰った!?」

「ああ。何でも、もう確認できたから帰るとか訳の分からないことを言って帰ってしまったのだ」

「そう……なのですか?」

呆気に取られながら返事をした。それにしてもあの2人の兄があっさり帰っていくとは……。性格が変わっても私がユリアであることに代わり無いことを確認できたから帰っていったのだろうか? 
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